2021年9月19日 主日礼拝 求める者に

聖書 ルカによる福音書 11章5-13節 (録音ナシ)

主イエスは弟子たちに祈りを教え、続いて祈りの内容について語られるのでした。祈りとは、お父ちゃん(アッパ)にむかって幼児がおねだりしたり、駄々をこねたりする姿であると言われます。素直で真っすぐに「求める」ことに対して、主なる神は応答してくださると示されたのでした。

最初のたとえは、真夜中に友人のところに行って「パンを三つ貸してください」と、頼み込む話です。当時は旅人に食事を与えないとなると、命を見殺しにすることに直結することでした。その友人は「面倒をかけないでくれ。起きて何かあげることはできない。」と断ります。しかしその頼み方の「しつこさ」に起きてきて必要なものを与えてくれるだろうと言われるのでした。

次に、求めなさい。そうすれば与えられる。捜しなさい。そうすれば見つかる。叩きなさい。そうすれば開かれる。と、積極的に祈ることを語られたのでした。さらに「誰でも」求め続ける者は受け、捜し続ける者は見つけ、叩き続ける者は開けてもらえる。と、条件や資格を問わずに、求め続けることの大切さを示されるのでした。

最後のたとえは理解しにくい言葉です。食べるものを無邪気に求める子どもたちに対して、魚の代わりに蛇を与え、卵の代わりにさそりを与える父親がいるだろうか?と言われます。薄暗い当時の家の中では、細長い干し魚のような蛇や、卵のようにまるまったサソリが家の中に紛れていたことがあったようです。だからこそ、子どもに与える物に対して親は十分に吟味して「良い物」を与えようとしていたと言います。

現代社会に生きる私たちに対しても、遠く離れた畏れ多い神ではなく、もっと親しみやすく無邪気に「しつこく」「継続して」「信頼して」祈ることが求められていることを思います。主イエスが示してくださった主なる神は、私たちに最高の、最善のものを与えてくださる方であることを受け止めたいと思います。著者ルカは、それこそが「聖霊」という贈り物であるといいます。