マタイによる福音書 5章9節
人類の歴史が始まって以来、争いや戦争の歴史がなかった時はないそうです。それだけ人類はいつも争いを続けているのです。現在も各地で戦争が起こっており紛争地域の数はキリがありません。人間の罪深さというものはこの戦争が終わらないというところに最もよくあらわれているのではないでしょうか。
それにも関わらず聖書は高らかに「平和を作り出す人は幸いなり。」と宣言します。聖書には人類始まって以来の知恵がたくさん盛り込まれていて、本当にこれらのことが実現できれば平和は作り出すことができるだろうなと思います。全部は列挙できませんが、いくつかピックアップして平和を作る方法についてお話ししたいと思います。まず、平和になった場合の現象について聖書のイザヤ書11章6-9節が挙げられます。Youtubeでも現実で聖書に描写されたようなことが起きることがわかります。小さな時から草食動物と肉食動物を一緒に育て、餌は人間が準備したものを与えるようにして育てると、肉食動物は草食動物を獲物としては理解しなくなり、一緒に暮らせるのです。
また、一見知能が低いと思われる動物であっても人間に助けられたら感謝を込めて甘えるようになります。聖書に描かれた世界は現実にも起こるのです。現実は悲観的であってどうしようもないと悲嘆に暮れることはないのです。現実は変わるのです。知能の低い動物ですらも変わるのですから知能が高い人間ならばもっと簡単にできるはずです。
次は相手を知ることです。日本でも過去に太平洋戦争時代に「鬼畜米英」というスローガンのもと相手を何も知らないで無謀な戦争を仕掛けてしまいました。相手をしっかりと知らなかったためにそこの浅い情報だけで動き、相手を知らないが故に自分たちとが異なると安易に結論づけ、敵であると決定する。こんなことこそ悲しいことはありません。最終的にはイエス様がおっしゃるように、神様を愛し、自分を愛し、自分と同じように他人を愛することが求められていることに行き着くのではないでしょうか。私たちはこの世を神様の理想の世界にすべく、神様からこの世に遣わされているのです。私たちはイエス様と共に愛の国を作っていくのです。
大切なことは聖書に書いてあります。それらを理解し、実現するならば聖書で描かれた理想の世界は実現できるのです。最初にお伝えした通り、人類の歴史が始まってから戦争がなかった時期は確かにありません。しかし、神様の愛の力が現実の世の中を変えるのです。私たちが現実を変える模範として平和を作り出していこうではありませんか。