ヤコブの手紙1章19-27節
ヤコブの手紙を書いたヤコブはイエスさまの弟であり、エルサレム教会のリーダーです。
ヤコブの手紙はローマの信徒への手紙の後に書かれていて、「正しい者は信仰によって生きる」という御言葉を誤解している人々に信仰の行為、従順を強調しています。
ヤコブの手紙の特徴は直接的な言葉で書かれています。5章まである短い手紙ですが一節一節がとても大切な言葉です。
信心深い者
1. 舌を制することができる人
19節「だれでも、聞くのに早く、話すのに遅く、また怒るのに遅いようにしなさい。」と
書かれています。人生で大事な知恵です。しかし多くの人はこれを反対に行っています。
20節「人の怒りは神の義を実現しないからです。」と書かれています。怒りの言葉の中に
は神さまの御業が成し遂げられません。
2. 自分の心を欺かない人
み言葉を聞くだけで終わる者ではなく行う者になることが大切です。23節から25節まではたとえ話で分かりやすく説明があります。み言葉は鏡です。聞くだけで終わる人は鏡を見
るだけの人です。しかしみ言葉を聞いて行う人は鏡を見て自分をきれいに整える人です。
3. 弱い人の世話をする人
27節「みなしごや、やもめが困っているときに世話をし、世の汚れに染まらないように自
分を守ること、これこそ父である神のみ前に清く汚れのない信心です。」と書かれています。聖書では一番、助けが必要な人としてみなしご、やもめが登場します。私たちの周りにいる助けが必要な方、体が不自由な方を暖かく迎えることが大切です。
4.信心深い者はきれいに自分を守る人
27節の後半「世の汚れに染まらないように自分を守ること、これこそ父である神のみ前に清く汚れのない信心です。」と書かれています。自分の身と心をきれいに守る人が神さまに用いられ、もっと隣人を愛することができます。
私たちがこのような「信心深い者」として神さまに用いられるように共に励んでまいりましょう。