聖書 ルカの福音書 2章1~7節
ローマ帝国の皇帝アウグストによる住民登録の勅令に従い、ヨセフとマリアは、遠く100キロも離れたユダヤのベツレヘムに向かっていました。この皇帝は、「ローマの平和」を確立した名君として、その支配は遠くユダヤの地まで及んでいたのでした。住民登録の目的は、課税と徴兵であったと言われます。権力やお金の力によって、平和が保たれると考える社会の片隅で、それに翻弄されるように、貧しい若い夫婦の旅は続きます。ダビデの星に導かれて、二人はベツレヘムにたどり着き、幼子の姿として来てくださった主に会うことになるのです。それは、誰かに助けてもらわなくては生きることもできない存在として現れてくださった「平和の君」であったのです。 この方こそ、神の御子イエス・キリスト(救い主)なのです。星に導かれて、私たちも「平和の君」の誕生を、共にお祝いしましょう。