聖書 詩篇139篇 岩崎登喜子
詩篇139篇は、詩篇の中の王冠とまで評しています。神様が私たちの知らない事を知っておられる全知、神様は私たちがどこに居ても共に居られる遍在、又、私たちが造られる前にすでに神の御心があったと言う御計画、その様なダビデの告白がうたわれているのです。
今世紀、科学的発見、生物学の研究がすばらしい進歩を促進して居り、マクロの世界に次いでミクロの世界にも発見が続いて居ります。今後、人間の受胎操作、動植物の遺伝子工学による操作、病気の治療など驚くべき変化の到来が予測される中で、
主よ。あなたは私を探り、私を知っておられます。(1節)
それはあなたが私の内臓を造り、母の胎のうちで私を組み立られたからです。(13節)
は、どのような今日的メッセージを持って居るでしょうか。
私は感謝します。あなたは私に奇しい事をなさって恐ろしいほどです。
私のたましいは、それを良く知っています。(14節)
は、詩篇全体を貫いているという事です。
神様がどのような所でも信仰者と共におられる事の表現で、その事は感謝以外にありません。現代社会において、今宇宙の生成の神秘が解明され、生命誕生の神秘のベールが剥がされようとしていますが、神の存在を無視し、高慢に理論をふりまわすだけなら、やがて環境を破壊し、生命の存在そのものをあやうくしてしまうかもしれません。
神よ。私を探り、私の心を知ってください。(23節)
この深い祈りは、信仰者の心にも、そのような思いが潜んでいないか。あるいは誘惑がないか。神の前にひれ伏した謙虚なたましいの状態を反映しています。